今回は、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization:SEO)について、まだ馴染みのない方、もしくはこれからWebサイトやブログを持ってみたいと思う方に向けた内容となっています。
この記事内で取り上げる内容は、すでにご存知の内容も多いかもしれませんが、Webサイトやブログなど全てのWebページにとって、SEOのヒントとなるポイントをまとめています。

副業やお小遣い稼ぎなどで副収入を得やすくなった現代に、Webサイトや自前のブログを活用する人が増えているように感じます。Webサイトやブログがより身近になる事はとてもいい事ですが、検索結果のランク付けなどのアルゴリズムは常に進化しており、SEO自体も時間と共に変化するべき内容と捉えられることが一般的です。そのため、実際にSEOを的確に行う前に、前提である概念を知ってもらうべきであると思い、当記事を作成する事にしました。SEOは本来、検索エンジンに向けてではなく、Webサイトを訪れるユーザーのために行われるべきであるという基本概念を理解するにあたり、当記事をお役立ていただければ幸いです。
それでは、3つのポイントの解説に入って行きます。

 

《ポイント1》 検索エンジンの仕組みを理解する


検索エンジンの仕組みを理解する事こそ、インターネット上であなたのWebサイトを注目させるのに重要な事です。検索エンジンの仕組みを簡単に言えと言われれば、「検索エンジンは情報を収集するためクロールし、収集した情報をインデックスし、ランク付けする事で、検索結果を表示している」という表現になります。

うーん、なるほど、よく分からんって思いましたか?誰でも最初は分からないので、ご安心ください。
そして、そんな方のために、このブログがあり、そして以下のような記事を準備していますので、こちらもお役に立ててもらえれば幸いです。
参考:【Webサバイバルガイド】#1 検索エンジンにWebページが登録される仕組み

では本題に戻りますが、検索エンジンはユーザーが必要な情報を入手するために使われているに過ぎない、という基本概念がありつつも、良質な情報からユーザーに届ける必要があるため、検索エンジン側(もちろんアルゴリズムは企業秘密)で選別します、というロジックになっています。そのため、検索エンジンに自分のWebサイトやブログをきちんと検索結果に表示してもらうために、SEO対策をする必要があると考えていいかと思います。つまり、SEOとは、サイトを訪れるユーザーエクスペリエンスを念頭に置き、検索エンジンからクロールされやすく、なおかつインデックスされやすいWebサイト作りを目指す事になります。

 

《ポイント2》 検索キーワードの選択


検索キーワードの選択こそ、SEOの成功のキーポイントになります。
すなわち、検索ユーザーが実際に求めているものと、あなたのWebサイトやブログの内容を一致させることが重要であると言えます。つまり、あなたが提供している商品やサービス、ブログでのコンテンツ等に関連する、よく使われる検索キーワードを調べる必要があるということです。

検索キーワードを選択する際に助けとなる指標があり、主に以下の2点がよく使われるものです。

・キーワードの検索回数
頻繁に検索されているキーワードを選べば、当然検索される機会は増え、効果としては高いものとなります。
しかし、そのような言葉は言葉としての抽象度も高く、他との差別化もなかなか図れないこともありますので、留意しておく点と言えます。

・キーワードの競争率
人気のキーワードは、すでに多くのユーザーに利用されている有名なWebサイトやブログで利用されているケースが多々あり、そちらが優先して検索結果の上位に表示される可能性が高いと考えられます。
なぜなら歯医者さんを友達に紹介するとしたら、開業したての歯医者さんより、老舗で有名な歯医者さんを紹介しますよね。

このように新しく立ち上げたWebサイトやブログでは、競争率の高いキーワードで上位の検索結果を狙うことは難しいと、最初から理解する事により、別の対策が打てるようになります。
ここでご紹介したいのが、競争率の低いキーワードできちんと表示されるようにし、ゆっくり信頼を勝ち得ていく事です。なお、検索数が非常に多いキーワードはごくわずかしかありませんが、検索数が少ないキーワードは多く存在し、それは「ロングテール」と呼ばれます。ロングテールとなるキーワードは競争率が低く、競合が少ないため、SEOとしての効果を早期に期待する事ができます

 

《ポイント3》 成功を定義する


冒頭で考察したように、最終的な成功はもちろんユーザーファーストなWebサイトやブログの構築です。
が、SEOの成果を測る目標設定を明確にする事により、どの対策が成果を上げているのかを把握し、迅速で細やかな改善ができる事に繋がります。ひいては、ユーザーがリピーターになりたくなるような良質なコンテンツを準備する事ができたり、見込み客との関係構築や強化により、ユーザーファーストを実現して行きます。

そこで測定すべき項目として、商品やサービスの購入もしくはメルマガの登録に結びついた「コンバージョン」、ファンになってもらう「エンゲージメント」、そして「新規訪問者数」の3項目が良いでしょう。

コンバージョンの測定は、実際の商品やサービスの購入、もしくは今後売上に繋がるかもしれない行動を分析する事で計測する事ができます。例えば、Webサイトへの訪問後、商品やサービスの購入した人の数や、ブログであればメールマガジンの登録などが挙げられます。また、エンゲージメントであれば、コメント欄へのコメントであったり、SNS経由での訪問者数の分析により計測する事ができます。そして、新規訪問者なら、あなたのWebサイトやブログが検索結果に表示された回数、または、検索結果から実際にWebサイトやブログに移動した回数を測る事で把握する事ができます。
このように測定項目と測定内容等のSEO対策から発見できた情報を活かして、Webサイトやブログを育てていく事ができるのです。

 

まとめ


いかがだったでしょうか。
今回はSEOを的確に行う前に、チェックすべき3つのポイントについて解説してきました。
先般のキュレーションサイトの炎上以降、ついにGoogleの取締も強化された昨今です。
検索エンジン側の主張根拠を知る事により、共存する内容を知る事ができるという姿勢を知る事が何より大事な事かもしれませんね。次回以降では、SEO実践編としてもう少し詳しく見て行きたいと思います。
ご質問やSEO等の個別マーケティングのご相談を承っております。いつでもお気軽にご連絡ください!

 

実践的フレームワーク「 AARRR 」を使ったグロースハックの方法

実践的フレームワーク「 AARRR 」を使ったグロースハックの方法

近年、特に 2014 年頃からグロースハックという言葉をよく耳にするようになりました。 言葉尻だけを追うと、なにやら怪しい行為なのかと最初は違和感を感じた記憶がありましたが、今では新しいマーケティング手法の一つとして、しっかり定着していますね。 しかし、生まれ持った性質なのか、時代性なのか、グロースハックという言葉だけ定着してしまい、いまいち本当の中身が理解されていないようにも感じます。そこで今回は、グロースハックの考え方を多角的に紹介しつつ、明日から早速使える実践フレームワークを解説して行きます。  ...

続きを読む
はじめてのオウンドメディア作りで最初にすべき 5 つのこと

はじめてのオウンドメディア作りで最初にすべき 5 つのこと

前回は、トリプルメディアでも中心的メディアであるオウンドメディアの作り方(思考編)を解説してきました。スタートアップも個人事業も、今やリーンな思考が主流ですので、乗り遅れないように早速オウンドメディアを作っていきましょう。 そういうわけで今回は、オウンドメディアの作り方(実践編)を解説していきます。思考編をまだ読んでないという方や何が買いてあったか忘れちゃったという方は、時間がある時に読んで見てくださいね。 関連記事:【 Web サバイバルガイド】#11 オウンドメディアの作り方(思考編)...

続きを読む
オウンドメディアの作り方 〜 目的と独自性が重要な理由

オウンドメディアの作り方 〜 目的と独自性が重要な理由

これからのビジネスに欠かせない Web 上での集客に期待されているのが「オウンドメディア」です。 オウンドメディア( Owned Media )とは、その名の通り自社 / 自分が所有するメディアのことを指します。 Web マーケティング界隈においては、見込み客にリーチしていく手法の一つとして、トリプルメディアと呼ばれる集客フレームワークを用いています。トリプルメディアには、オウンドメディアの他にペイドメディア( Paid Media )とアーンドメディア( Earned Media )が存在します。...

続きを読む
トリプルメディア戦略の特徴とそれぞれの強みを引き出す活用方法

トリプルメディア戦略の特徴とそれぞれの強みを引き出す活用方法

トリプルメディアとは、見込み客にリーチしていく手法の一つとして、 Web マーケティング界隈で用いられる集客フレームワークを指します。トリプルということですから、当然 3 種類のメディア(媒体)を通して、集客を実行していきます。かっこよくカタカナで書いてあるので、少し気が引けるように感じますが、日本語で言えば高々「 3 つの媒体」戦略です。 登場背景としては、インターネットが発達し幾多の Web サービスが生まれてきた中、 Web...

続きを読む
Google サーチコンソールで必ず押さえておくべき Fetch as Google

Google サーチコンソールで必ず押さえておくべき Fetch as Google

前回は Google Search Console (グーグルサーチコンソール)の基本と使い方について、概要を見てきました。 基本的には Search Console に Web サイトのパフォーマンス情報を教えてもらうような使い方が多くありました。今回は引き続き、使い方編にはなりますが、 Search Console に作業をお願いして、実施してもらうような使い方を解説していきます。   Google が Web サイトを認識する仕組み Search Console を理解するためには、 Google...

続きを読む
Google サーチコンソールの基本的な使い方

Google サーチコンソールの基本的な使い方

Google Search Console は Web に関係する全ての人に向けられたサービスの一つです。 活用方法が適切に理解できていなかったり、有益なレポートの存在が知られていなかったりと、最大限活用できていないケースもあったりします。 そこで当ブログでは、そんな勿体無いケースが生まれないよう、そして、あなたの Web サイトを訪れる訪問者と検索エンジンにとって、あなたの Web サイトがさらなる有益なものとなるサポートが出来るよう、Google Search Console に関する事項について、連載形式で解説して行きます。...

続きを読む
世界初の携帯電話から掛けた先は固定電話が発明されたあの場所だった

世界初の携帯電話から掛けた先は固定電話が発明されたあの場所だった

今の世の中、なくてはならないものと言えば、おそらく携帯電話(スマートフォン)でしょう。 携帯電話(スマートフォン)の登場で、21 世紀の私たちの生活は根底から変化したと言っても過言ではないかと思います。   携帯電話(スマートフォン)の発祥は? では携帯電話のスタート地点はどこだったのでしょうか。 携帯電話で初めて通話が行われたのが、1973 年(昭和 48 年)と言われています。 1973 年(昭和 48...

続きを読む
企業における効果的なソーシャルメディアの活用方法

企業における効果的なソーシャルメディアの活用方法

インターネットの発達に伴い瞬く間に急成長した1つとして、ソーシャル メディアが挙げられます。 今では毎日、数億人もの人々がソーシャル メディアを利用していることもあり、企業にとっても素晴らしいチャンスとして考えられています。ソーシャル メディアを使えば、既存顧客との関係構築の強化に留まらず、新規見込み客との直接交流が気軽にでき、信頼関係の構築に活用することが容易になりました。 新たな見込み客とソーシャル メディア上で接点を持ち、有用な情報を発信していけば、あなたの商品やサービスを宣伝する機会を増やすことができます。...

続きを読む
実店舗を持つ個人事業主や士業のためのインターネット活用法

実店舗を持つ個人事業主や士業のためのインターネット活用法

インターネットはいつでもどこでも利用することができ、世界中の企業と顧客を結びつけます。しかし、地元エリアなどで地域密着型の店舗ビジネスを営んでいる場合、世界中の人とやりとりする以前に、地元の人にアピールしたいと考えるかと思うのが当然かと思います。 今回は、実店舗ビジネスのインターネット活用法について解説して行きます。   はじめに 実店舗ビジネスが見込み客と繋がる手段として、インターネットが主流となる以前は電話帳が一般的でした。...

続きを読む
はじめてのアクセス解析の前に知っておきたい用語解説

はじめてのアクセス解析の前に知っておきたい用語解説

Webサイトの分析ツールは世の中に多く存在しており、それを有効活用することによって、Webサイト上で訪問者がどのような行動を取っているのかを確認することができます。特に活用されているツールの代表格としては、皆さんご存知の「Google アナリティクス」が有名ですね。 「Google アナリティクス」の設定方法や詳細な活用方法に関する記事や情報は多く出回っていますが、基礎であったりそもそもの考え方を解説しているコンテンツはあまり見かけませんので、この記事を執筆するにあたりました。当サイトでの「Google...

続きを読む