前回は、トリプルメディアでも中心的メディアであるオウンドメディアの作り方(思考編)を解説してきました。スタートアップも個人事業も、今やリーンな思考が主流ですので、乗り遅れないように早速オウンドメディアを作っていきましょう。
そういうわけで今回は、オウンドメディアの作り方(実践編)を解説していきます。思考編をまだ読んでないという方や何が買いてあったか忘れちゃったという方は、時間がある時に読んで見てくださいね。

関連記事:【 Web サバイバルガイド】#11 オウンドメディアの作り方(思考編)

それではオウンドメディアを作り始めましょう。

 

 

オウンドメディアとは・・・をおさらい


まずは、最初の一歩を踏み出すところからスタートです。
と、行きたいところですが、前回の記事と独立しているので、念のためオウンドメディアにいて簡単に解説しておきます。オウンドメディア( Owned Media )とは、その名の通り自社 / 自分が所有するメディアのことを指します。広義の意味合いでは、パンフレットや自社の Web サイトもオウンドメディアと位置付けることができます。特徴としては、情報発信の如何をコントロールすることができ、SEO 上の効果も期待することができる無形資産とも言える特質を持っています。

他にもオウンドメディアの活用メリットは、ブランディングやファンの増勢、トリプルメディアにおける他 2 メディアの牽引にも役立つことができます。
トリプルメディアに関しても、まとめていますのでご参照ください。

関連記事:【 Web サバイバルガイド】#10 Web マーケティングの『 トリプル メディアとは? 』を解決!

 

オウンドメディアを作ろう


それでは、気を取り直して、オウンドメディアを作り始めて行きます。
まずは、オウンドメディアをどのような形態で発信していくかを検討する必要があります。
自社の Web サイトをコンテンツ化してしまうのも良いですし、ブログであれば自社の Web サイトに統合したものか、それとも独立したものか、あるいは新たに Web メディアを立ち上げることも可能です。

言ってしまえば、Web 上でだけではなく、フリーペーパーやリアル店舗でもオウンドメディアの展開は可能となります。ここで重要なことは、自社のメディア戦略として、どのメディアで展開していくか最適解を見つけることですが、私はそれよりはまずやってみることが重要かと思います。
あれこれ考えて二の足を踏むより、「構え、撃て、狙え」です。

1. オウンドメディアの形式を決める

そんなわけで手っ取り早く始めるのであれば、ブログ形式のオウンドメディアをオススメしています。
なぜならブログ形式のオウンドメディアであれば、人件費などの予算や運用コストを最大限絞ることができるからです。
ここからは、ブログ形式のオウンドメディアを構築していく、と仮定して進めて行きたいと思います。

2. 目標を定める

どんどん先に進めましょう。次は 思考編 でも取り上げた明確な目標を決定することです。
振り返ってばかりだと前に進めないので、ここは読んでいただいたものだと思って進めます。(時には強引さも大事です)
サクサク行きましょう。

3. 運用ツールを選ぶ

次は運用ツールと環境選びです。
予算や人員が潤沢であれば、全てを外注でも良いのでしょうが、恐らくそんな奇跡は起こらないので、リアル路線で見て行きます。レンタルサーバの費用とドメイン管理費は、どうしても必要となりますが、長期的な運用を鑑みた SEO 対策の効果は十分見込めるので、ここは割り切りましょう。

運用のツールの選択は、実績や普及度から見れば、無料で使用できる WordPress がオススメです。
専門知識がなくてもWebサイトを作成できるソフトウェアの代名詞で、世界中の Web サイトの 3 割りが WordPress で構築されています。もちろん WordPress についてもまとめていますので、興味がある方は参考にしてみてください。

関連記事:WordPressでブログやサイトを作りたい人に本気で読んでもらいたい歴史と背景

これでようやく準備が整いましたね。

4. 記事を作る

早速記事が作成できます。
ここからが運命の別れ道です。ブログを運用したことがある人ならお分りかと思いますが、運用開始初期は大きなレスポンスや手応えがない中、継続的に運用して行かなければなりません。
これが中々大変です。(心が何度も折れそうになります)

運用初期から実践すべきは、記事数に応じて変化してくるポイントですが、アーンドメディア( Earned Media )の活用です。 Facebook や Twitter など、出来るだけ人目に付くように、シェアやリツイートなどで拡散ができるものと絡めることで、少しでもPV数が上がることが期待できます。また、オウンドメディアの運用初期から、アーンドメディアでのコミュニケーションの構築を始めることにより、根強いファンの構築も見込める可能性が高まります。

5. 分析し改善する

そして重要なのは、動向を分析し改善点を洗い出すことです。
アーンドメディアに関しては、ソーシャル メディアの管理サービスに付随する分析機能であれば、無料の範囲内で活用できます。併せて、肝心のオウンドメディアでは、Google アナリティクスでソーシャル メディアでの投稿からあなたの Webサイトに訪れた人の行動について詳しく分析することができます。

関連記事:【Webサバイバルガイド】#5 Webサイトの分析やアクセス解析の考え方

 

まとめ


いかがだったでしょうか。
今回はオウンドメディアの作り方を実践編という形で解説してきました。
オウンドメディアは運用を開始して、すぐに飛ぶ鳥を落とす勢いでコンバージョンを上げてくれる魔法の道具ではありません。しかし、大きな壁の先には有益な結果が待っていることが常です。

最初は完璧でなくても、どんなに予算が限られていても、スタートしなければ何も始まりません。
やる気を振り絞って早速スタートしてみましょう。

なお、zeptoworks  では、ブログメディアの構築など少ない予算でも承っています。また、運用上のサポートやブログ記事の執筆、Web マーケティングの困ったにもお応え致しますので、お気軽にいつでもお問い合わせください。

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