今の世の中、なくてはならないものと言えば、おそらく携帯電話（スマートフォン）でしょう。
携帯電話（スマートフォン）の登場で、21 世紀の私たちの生活は根底から変化したと言っても過言ではないかと思います。

携帯電話（スマートフォン）の発祥は？

では携帯電話のスタート地点はどこだったのでしょうか。
携帯電話で初めて通話が行われたのが、1973 年（昭和 48 年）と言われています。
1973 年（昭和 48 年）と言えば、石油ショックによるトイレットペーパーなどの買いだめ騒動が起きた年ですね。最初の携帯電話を発表したのはモトローラ社で、製作開始からわずか90日で開発してしまったという逸話付きです。当時の技術レベルでは、何千ものパーツや部品を詰め込む必要があり、その重量は 2 キロもあったそうです。ちなみに初めての通話は、モトローラ社の開発者マーティン・クーパー氏がニューヨーク 6 番街から電話をかけています。

携帯電話の初めての通話はどこにかけた？

では、どこへ電話をかけたか想像できますか？
それはもちろん『ベル研究所』だったそうです。なんだか夢が広がりますね！！！
いちおう念のため解説しておきますが、電話の発明者グラハム・ベルが名前にも起源にもある由緒ただしい研究所ですね。そしてそこから 11 年の歳月を経て、1984 年に初の一般大衆向け携帯電話が発売されました。
その名もモトローラ社製「DynaTAC（Dynamic Adaptive Total Area Coverageの略）」です。
1973年のプロトタイプ製作時には重さが 2 キロもあったのが、発売時には 0.8 キロまで軽量化されていますが、全長は 25 センチもあったようです。今では全く考えられませんが、まさしくレンガのような形状だったと言われています。

肝心のお値段は？

そしてお値段、なんと破格の 75 万円です。
そう考えると、今でも十分高価な買い物ですが、当時に比べればまだ手がとどく範囲かなと庶民ごころに感じてしまいますね。

そして現在・・・

それ以降、携帯電話は劇的に変化し、DynaTAC 登場から莫大な数の携帯電話端末が。登場しては消え去りました。しかし、端末のサイズは小さくなり、機能は大幅に拡大し、今では生活になくてはならない存在になっています。ご存知の通り、通話だけではなく、Webサイトの閲覧からメールのチェック、GPS機能、写真撮影からのソーシャルメディアへの投稿といった多くのことができるようになりました。

ちなみに 2015 年は携帯電話の利用者が世界人口の 25 %弱と言われ、2018 年には全人口の 1/3 を超える人が利用していると考えられています。人数にして 25 億人以上の人が携帯電話を利用している計算です。
今では携帯電話を持つことが当たり前すぎて、この偉業を何事にも感じれませんが、少し目線を変えて見ると全世界的な革新の凄さが身に沁みますね。